AWSサービスの各種上限値一覧

AWSサービスの各種上限値一覧

Clock Icon2013.10.12

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

2015/11/13追記:現行のサービスにおける上限値や制限値については下記のAWS公式ページに情報がまとまっているようです。サービス毎の状況を確認される場合はこちらをご参照ください。
- AWS Service Limits - Amazon Web Services
- AWS サービス制限 - アマゾン ウェブ サービス

AWSでインフラ構築作業を行っていると、規模によってはあっという間に(定められている)要素数の上限に達してしまいます。後述する『上限緩和申請』を行えばその上限は増やす事が出来るのですが、実際に構築を行う前にその辺りの申請はスムーズに済ませておきたいところ。と言うわけで、現在AWSで利用上限が定められている要素とそれらの上限を増やす(上限緩和申請)ための依頼フォームの情報を個人的学習目的及び今後の備忘録として整理してみました。


AWS Service Limits(AWSサービスの上限一覧)

以下の表は、AWSアカウントでのAWSサービスのデフォルト制限値となります。特に断りの無い限り、それぞれの制限は地域毎となります。下記の制限は変更させる事が可能な制限です。多くのサービスでは変更出来ない制限を含んでいます。特定サービスの制限の詳細については、それぞれのサービスのマニュアルを参照してください。

あなたの入っているサポートプランが"AWS Trusted Adviser"であれば、特定の地域における各サービスのご利用と制限を表示するためにそれを使用することができます。詳細についてはAWS Trusted Advisorをご参照ください。

目次

 

AWS CloudFormationに関する制限

リソース デフォルト上限値
スタック数 20

 

Amazon CloudFrontに関する制限

リソース デフォルト上限値
データ転送レート 1,000Mbps
秒あたりのリクエスト数 1000
ディストリビューションごとの代替ドメイン名(CNAME) 10
ディストリビューション毎のオリジン数 10
ディストリビューション毎のキャッシュビヘイビア数 10
ディストリビューション毎のホワイトリストクッキー数 10

 

Amazon CloudSearchに関する制限

リソース デフォルト上限値
パーティション数 10
検索インスタンス数 50

 

AWS Data Pipelineに関する制限

リソース デフォルト上限値
パイプライン数 20
パイプライン毎のオブジェクト数 50
アクティブインスタンス数 5

 

Amazon DynamoDBに関する制限

リソース デフォルト上限値
Read capacity units (individual table) 10,000
Write capacity units (individual table) 10,000
Read capacity units (account) 20,000
Write capacity units (account) 20,000
リージョン毎の最大テーブル数 256

 

Amazon EBSに関する制限

リソース デフォルト上限値
EBSボリューム数 5,000
スナップショット数 10,000
標準ボリュームの合計ストレージサイズ 20TiB
ProVisioned IOPSの数 10,000(若しくはProvisioned iOPSボリュームストレージの
合計で20TiB、いずれか先に到達した方

 

Amazon EC2に関する制限

リソース デフォルト上限値
EIPアドレス数 5
Amazon EC2のアカウントから送信できるメールのスロットル Throttle applied
オンデマンドインスタンス数 インスタンスの種類によって異なる。詳細については
Amazon EC2 よくあるご質問をご参照ください。
スポットインスタンス数 100
リザーブドインスタンス数 AZあたり20

 

Auto Scalingに関する制限

リソース デフォルト上限値
launch configurationの数 100
Auto Scaling Groupの数 20

 

ElastiCacheに関する制限

リソース デフォルト上限値
ノード数 20

 

AWS Elastic Beanstalkに関する制限

リソース デフォルト上限値
アプリケーション数(Applications) 25
バージョン数(Versions) 500
環境数(Environments) 200

 

Elastic Load Balancingに関する制限

リソース デフォルト上限値
ロードバランサーの数 10

 

Elastic Transcoderに関する制限

リソース デフォルト上限値
パイプライン数 4
パイプライン1つあたりのアクティブなジョブ数 1,000
ジョブ1つあたりのアウトプット数(Outputs) 30
ユーザー定義済みのプリセット(Presets) 50

 

IAMに関する制限

リソース デフォルト上限値
ユーザー数 5,000
グループ数 100
ユーザーあたりのグループ数 10
ロール数 250
Instance identify profiles 150
サーバー証明書(Server certificates) 10

 

AWS OpsWorksに関する制限

リソース デフォルト上限値
スタック数 20
スタック1つあたりのレイヤー数 20
スタック1つあたりのインスタンス数 20
スタック1つあたりのアプリケーション数(Apps) 20

 

Amazon RDSに関する制限

リソース デフォルト上限値
インスタンス数 40
DBインスタンス合計のストレージ容量 10TB

 

Amazon Redshiftに関する制限

リソース デフォルト上限値
クラスタ1つあたりのノード数 16
アカウント1つあたりの合計ノード数 16

 

Route 53に関する制限

リソース デフォルト上限値
Hosted Zone数 100
Hosted Zone 1つあたりのリソースレコードセット数 10,000
ヘルスチェック数 50

 

Amazon SESに関する制限

以下はSandbox環境に於けるAmazon SESのデフォルト制限値です。

リソース デフォルト上限値
1日あたりの送信割当数 24時間あたり200メッセージ
最大送信レート メール1通/秒
受信者のアドレス検証 全ての受信者のアドレスを確認する必要がある

そして以下は本番環境に於けるAmazon SESのデフォルト制限値です。

リソース デフォルト上限値
1日あたりの送信割当数 24時間あたり10,000メッセージ
最大送信レート メール5通/秒
受信者のアドレス検証 全ての受信者のアドレスを確認する必要は無し

 

Amazon SimpleDBに関する制限

リソース デフォルト上限値
ドメイン数 250

 

Amazon Simple Notification Serviceに関する制限

リソース デフォルト上限値
トピック数 300

 

Amazon VPCに関する制限

リソース デフォルト上限値
リージョン1つあたりのVPC数 5
VPC1つあたりのサブネット数 20
リージョン1つあたりのInternet Gateway数 5
(VPC1つあたり:1)
リージョン1つあたりのVirtual Private Gateway数 5
(VPC1つあたり:1)
リージョン1つあたりのCustomer Gateway数 50
リージョン1つあたりのVPN Connection数 50
(Virtual Private Gateway1つあたり:10)
VPC1つあたりのRoute Table数 10
(メインのRoute Tableを含む)
Route Table1つあたりのエントリー数 20
リージョン1つあたりのEIP数 5
(Amazon EC2は、それぞれのAWSアカウント毎に、
リージョンあたりのEIPに対して個別に制限を持っている)
VPC1つあたりのSecurity Group数 100
Security Group1つあたりのルール数 50
VPC内のインスタンス1つあたりのSecurity Group数 5
VPC1つあたりのNetwork ACL数 50
Network ACL1つあたりのルール数 20
VPN Connection1つあたりのBGP advertised routes数 100

まとめ

AWSの各種サービス、実に多岐に亘って上限が設けられているんですね。SNSだけEメールによる申請なのは何でなんでしょう?過去の記録を調べてみてもEメールによる申請という形式は以前からのようです。何か理由があったりするんでしょうか?

『デフォルトで上限値が求められている』『それらの値は緩和申請を行う事で上限値を上げる事が出来る』となると、使う側からすると『現在の上限値の一覧と、現在どの程度その要素を使っているか』という情報も欲しいところですが、その辺の情報は『Trusted Adviser』のサービスを用いて確認出来るようです。ちなみにこの辺、上限値(上限緩和申請していれば、申請受理後の拡大値)を取得出来るAPIとかは用意されているんでしょうか?現状値は既存APIでゴニョゴニョするとして、APIレベルで現在の上限値がそれぞれ取得出来るとかすると諸々捗りそうな気がしなくもないですけど...|д゚)チラッ

limits

参考資料

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